心理学試験のための問題と資料

公認心理師試験をはじめとした、心理学試験のために作成した問題をのせています。問題は専門書から一部抜粋し変更して作成しています。お役に立てると嬉しいです。

くだらない独り言 その4 神経心理学を勉強するための参考書

日本のどこかの病院で、毎日コソコソ臨床を積み重ねている私。

 

え?なんでコソコソしているのかって?

 

決まってるじゃないですかー。

後ろ暗いところがあるからですよ~(*´▽`*)。アッハッハー

 

そんな私も、9月に正々堂々と厚労省と勝負すべく、日々、試験勉強に励んでおります。

 

 

ところで、私はダメダメ心理士日本代表なので弱点が非常に多いです。

 

基礎心理学しかり、心理統計しかり、発達心理学しかり、臨床心理学しかり…。

 

…( ,,`・ω・´)ンンン?

全部だめじゃねーかー!

 

こんな私が臨床に携わっているとは、さすがの臨床心理士会会長もびっくりして椅子から落ちてしまわれるのではないかと心配です。

 

 

でも、そんな私でも唯一自信がある分野があります。

今の職場でもある精神科臨床です。

 

 

まあ、この辺は直前にさらっと『標準精神医学第7版』(医学書院)で確認するだけでいっかー、とか思っていたのですが…。

 

 

…なんか、怪しい。

なんか、忘れてる…。

…ムムム。 

 

…( ゚д゚)ハッ!

私、神経心理学、大丈夫なんだろうか…。

 

 

一応、臨床で神経心理学的検査やっているし、独学でも勉強してるからある程度知ってはいるんだけど…。

 

なんせ、ダメダメ心理士日本代表だからなー…(´・ω・)。

 

 

ということで、先日、書店で神経心理学の本を探してきました。

 

 

ちなみに、以前のエントリでもご紹介した通り、私は一応、何冊か神経心理学の本を持っています。

 

sakura0501.hatenablog.com

 

一応、個人的なおススメとしては『高次脳機能障害第2版』(医歯薬出版株式会社)と『神経心理学入門』(医学書院)なのですが…。

 


高次脳機能障害学第2版


神経心理学入門

 

…これ、読み下すのに時間かかるんだよねー。

 

 

高次脳機能障害学第2版』は既に医学や神経心理学がわかっているお医者さん向けだし、神経心理学もなかなか深くて初学者がさらっと理解するにはハードルが高い。

それに、実際の患者さんを前にしながら勉強するにはいいが、具体的な症例を見たことがないと本を読んでもわかりにくい。

 

ということで、書店で本を探したところ、良い本を見つけました。

 

 

それは、これだー。

 

 公認心理師カリキュラム準拠 臨床神経心理学

緑川晶・山口加代子・三村將 編 医歯薬出版株式会社


公認心理師カリキュラム準拠 臨床神経心理学 [神経・生理心理学]

 


臨床神経心理学 公認心理師カリキュラム準拠【神経・生理心理学】 [ 緑川晶 ]

 

 この本、堂々と公認心理師を意識して書かれているのですが、ちょっと他の本と次元が違うくらい、完成度が高いです。

既にAmazonではレビュアーさんに高い評価を受けていますが、禿同です。

 

内容は『高次脳機能障害』と『神経心理学入門』を足して、より初学者向けにわかりやすくした感じ。

神経心理学を独学で勉強した私は何かと基礎的な知識が疎かになっているのですが、この本で今までに取りこぼしていた知識を確認することができました。

 

 

さらに、この本には他の公認心理師本や既存の神経心理学にはないおススメポイントがあります。

それは次の通り。

 

①平易な文章で脳の機能、神経心理学の基礎から臨床まで、わかりやすい流れでまとめられている。

②見やすい図や症例が豊富で、実際の患者さんを見たことがない初学者でも具体的に理解しやすい。

③他領域との連携や関係法規などにも触れている。

 

 しかも、コラムや確認問題もたくさん載っていて、もう、

 

 

鼻血が出るくらい

完成度高すぎます(´▽`*)ワオ

 

 

おっといかん…(つд⊂)フキフキ。

 

 

ということで、激おススメです。

 

内容的にも満足。

『標準精神医学』(医学書院)、『高次脳機能障害第2版』(医歯薬出版株式会社)、『神経心理学入門』(医学書院)の合わせ読みで、公認心理師試験ブループリントの範囲は軽くクリアしちゃうでしょうし、今後の臨床にも十分耐えうる内容です。

 

医療機関で働いたことがない人、まだ臨床に出て間もない人、今大学院生だったり、これから大学院に行く人などなど、幅広い方におススメできます。

 

 

ちなみ、ここで、

「えー、神経心理学って医療領域以外で働く人も勉強する必要あるの?」

という声が聞こえてきそうです。

 

 

しかーし、神経心理学は公認心理師試験ブループリントにもしっかり載っています。

 

つまり、それは、

 

 「公認心理師になるからには、神経心理学心理的支援についても勉強せよ(。-`ω-)」

by厚労省

 

ということです。

 

前向きにがんばりましょう~。

 

 

それに、個人的にも、これから 公認心理師になる人には是非とも神経心理学は押さえておいて欲しいのです。

 

なぜかって?

 

それは、

 

どんな医療領域で働くにしても、

認知症高次脳機能障害、その他の脳の器質的異常による症状の患者さんを避けることができない

からです。

 

 

…みなさん、精神科って統合失調症うつ病の患者さんだけだと思っていませんか?

 

私も実際働くまでは、そう思ってました。

 

でも、違うんです。

 

精神科って、認知症高次脳機能障害など、脳の器質的異常による患者さんがひっじょーに多いんです。

 

長くなるので詳しくは別エントリで説明しますが、医療領域での実習が必修になったからには、公認心理師は神経心理学と関係する疾病の知識はデフォルトで装備しなければならなくなるでしょう。

 

 

ということで、安定したくだらなさの独り言でした(*´▽`*)。