公認心理師試験の感想と対策
先日の地震で防災の楽しさに目覚め、今度はどんなサバイバル作戦を立てようか、いろいろ企んでいるダメダメ心理士日本代表の私。
みなさん、いざという時の防災対策はしていますか?
みなさまの温かいご支援のお陰で、北海道も少しずつ日常を取り戻していますが、今度は何やら静岡の方で大規模停電とな…。
うーん、心配です…(;´・ω・)
いざ、というときに準備をしようとしても、どうにもならないのが防災対策なので、動けるうちにできるだけの準備をしておきましょ~。
さて、追加試験の日程も決まり、追加試験申込書も送り、とりあえず今後の目途が立ちました。
本来であれば、ここで「あと2か月ギリギリやってやるぜ!( ・`д・´)」と行きたいところなのですが、ちょっと気が抜けている私です。
なぜか。
実は先週の金曜日、追加試験の日程が決まったあと、9月9日(日)に本州で行われた公認心理師試験の問題を解いてみて、思いのほか解けてしまったからです。
おめー、前にTwitterで
問題返したって書いてたじゃねーかー(゚д゚)!
と思ったそこのあなた。
ええ…、確かに返したんですよ。
1度はね。
しかし、その後、知り合いがたくさんいる前で、別の人に試験問題のコピーを渡され…、気の弱い私は断り切れず受け取ってしまったでござる…。
スミマセン…;つД`)。
なんか思いの外、試験問題が出回っているようで、心理職の知り合いそれぞれが独自のルートで入手していて、会う人、会う人、親切に私にもコピーを渡してくださるのですよ…。
決して悪気があるわけではないので、
本州のみなさん、許してやってくださいm(_ _)m。
そんでもって、持って帰ったのはいいのですが、良心の呵責もあり、とりあえず「追加試験終わってから解こう」と思って、そっと見えないところにしまっておいたのですが…。
先週発表になった追加試験の日程は12月16日(日)。
フゴ(・ω・ノ)ノ。
なんじゃ、私ら結局、
本州組の試験問題と解答が公表されてから
受験すんのかー(;´∀`)。
かー。
かー。
かー…。
…ということで、
「試験前に問題と答えがわかっちゃうんじゃ、今やったって後にやったって同じだわ」と思い、先週追加試験の日程が発表されてから解いてみたわけです。
そこで、今日は試験問題を解いていて、いくつか気づいたことや読めてきたことがあるので、これから12月の追加試験を受ける人、来年受験する人のために、覚え書きを残しておきたいと思います。
問題を解いてみた感想
正直、意外なほど簡単、だと思いました。
それ、嫌味か?"(-""-)"
と反発まねきそうですが、偽らざる気持ちです。
基礎心理学関係はそんなに難しいところ出てなかったし、事例問題も複雑な内容ではなかったと感じています。
むしろ、事例問題は
あれ?こんなにあっけなく解けていいのかな?
とすら思ってました。
まだ、正式な解答が公表されていないので、合格点に達したかどうかはわかりませんが、個人的にはさくっと確信をもって正解と思われる選択肢を選べた(他に選択のしようがなかった)問題が5割くらい。
あまり自信がない解答が、残り半分。
で、わかんないけどとりあえずテキトーに答えとこう、と思ったのが残り半分、という感じでした。
ここまでさらっと解けた理由は2つあると思います。
理由その1:精神保健福祉士国家試験の過去問を解いていた
今回みなさんにとって一番悩ましかったのが、出題形式だったのではないでしょうか。
臨床心理士試験のように、〇と×がたくさんならんでいて、正しい組み合わせを選ぶ形式なのか、それともシンプルな5択式なのか。
うーん、私もどっちだろうとは思っていましたが、個人的には「公認心理師試験も他の国家試験と同じシンプルな5択式になるだろう」と踏んでいました。
そもそも、いくら心理職の資格試験と言えど、公認心理師試験は民間資格の臨床心理士試験と異なり、国家試験です。
他の国家試験と違う出題形式を取るとは考えにくいと思っていました。
そこで、この出題形式に慣れるため、私は図書館で最新の精神保健福祉士国家試験の過去問を借りて、3年分解いていたんです。
ええ?そんなの役に立つの?(´゚д゚`)
と思った、そこのあなた。
ええ、役に立ったんですよ。
少なくとも私には。
精神保健福祉士の試験には結構、基礎心理学や心理療法の問題も出題されていますし、精神保健福祉の関連法規の問題や精神医学の問題も出題されています。
かなり内容が心理職の守備範囲と重なるので、解いていて損はないと思いました。
そして、9月9日(日)直前まで過去3年分の問題を解いていて、問題の傾向、正答の導き方、対策の取り方を確認していたんです。
驚くべきことに、本州組の第1回公認心理師試験には
過去の精神保健福祉士国家試験と
ほとんど同じ内容の問題が出題されていました。
いや、ホント。
何番目の問題かは、まだ言えないけど…(; ・`д・´)。
ということで、精神保健福祉士国家試験の過去問3年分を解いていた私にとっては、出題形式と内容でほとんど戸惑うことがなかったんです。
理由その2:精神科医療で働く心理職を標的にしたと思われる問題が多かった
これも結構、驚いたのですが、特に事例問題では精神科医療でよく出会う症例が多く、日常臨床で行う判断に基づいて考えれば、悩むことがほとんどなかったと思います。
精神医学の基礎知識をもって、心理検査や心理療法の実践をしていたら、当然こういう選択になるだろうな、という内容が多かったと思われます。
そもそも、これまでを振り返るに、公認心理師は精神科医や精神科医療機関の強い要望でできた経緯があります。
また、この資格を取得できない心理職がいるために最も混乱すると予想されるのは、精神科医療の現場です。
ですので、精神医学に馴染みがあり、その臨床に携わる心理職が答えられる内容になってたんじゃないか、と思っています。
もちろん、教育、産業など、他領域の問題もたくさんありましたが、難易度はそれほど高くなかったと感じています。
総じて、問題の標的は現在、精神科医療機関で働く心理職だったんじゃないかと思っています。
(そうじゃないと救済措置として機能しないしね…)
今後の対策
では、今後受験する人はどういう対策を取ればよいのか?
私は正式に受験したわけではないし、実際合格してもいないので確実に合格につながる保証もありません。
しかし、試験で混乱せずに済む対策はいくつかあると思います。
対策その1:精神保健福祉士試験の過去問を解く
まずは、ここからでしょう。
国家試験の出題形式は臨床心理士試験と異なり、かなりシンプルです。
ただし、引っかけ問題もあるので、こうした問題に対する対策もしておかなければなりません。
精神保健福祉士試験も公認心理師試験もシンプルな5択式ですが、ときに正答を2つ選ばせることもあるなど、独特です。
さらに難しい選択肢の問題は、実は確実にその知識を押さえていれば惑わされることなく、正答を選べる作りになっていたりもします。
こうした出題形式に慣れておくためにも、内容もかなり被っている精神保健福祉士試験の過去問を解いておくことは非常に役立つと思います。
対策その2:精神医学とその治療の流れを把握しておく
事例問題はあまり複雑でなかったと思いますが、精神医学の知識がなかったり、実際の臨床に携わったことがない人には難しいと思われました。
特に、精神分析だけ、認知行動療法だけ、あるいは臨床心理学の研究だけ、というキャリアの心理職にとっては若干面食らったところもあったかと思われます。
個人的には、全ての問題の背後に、基本的な精神医学の知識、治療の知識、関連法規と臨床上の作法の知識が散りばめられていた、と感じます。
ですので、表面的な理解にとどまらず、精神医学の知識が心理学の知識とどういう風に関係して、現場でどういう判断で利用されているのか、という理解の部分を押さえておく必要があると思います。
こればっかりは、机上の勉強だけではわかりにくいと思われるので、身近に精神科医療機関で働いたことがある心理職、あるいは現役の心理職をつかまえて、レクチャーしてもらうと理解の助けになると思います。
(クリニックではなく、病床数が大きい精神科病院の心理職が望ましいです。さらに、精神科救急や医療観察法対象者、精神鑑定などを受け入れてる大きな精神科病院の臨床経験があり、統合失調症、認知症、依存症などいろいろな疾患の治療に携わった経験があれば、なおいいでしょう)
ということで、簡単に感想と対策を述べてみました。
どこまで有効かどうかわかりませんが、みなさんのお役に立てれば何よりです。
ちなみに今回私は半分くらいサクサク解けたので、
これ、がんばれば
ひょっとしてコンプできるかも?(*´▽`*)
という妄想に取りつかれてしまいました(笑)。
これはきっと厚労省の罠に違いないので、
みなさんは同じ罠にはまってはいけません。
時間があったら、参考書の覚え書きも残しておきたいと思います。
という、くだらないお話でした~。
いつも、スミマセン…(;´Д`)
精神保健福祉士国家試験過去問解説集 2019/日本ソーシャルワーク教育学校連盟
2019精神保健福祉士国家試験過去問解説集 ―第18回-第20回全問完全解説