心理学試験のための問題と資料

公認心理師試験をはじめとした、心理学試験のために作成した問題をのせています。問題は専門書から一部抜粋し変更して作成しています。お役に立てると嬉しいです。

くだらないご報告その4 ブループリントの構造と対策

はてさて。

 

9月に予定されている第1回公認心理師試験に全く自信がない、

ダメダメ心理士日本代表の私(∩´∀`)∩(きゃー、はずかしー)。

 

でも、無条件降伏するわけにもいかず、地道な試験勉強をしています。

 

 

その中で、偶然、公認心理師試験ブループリントのベースになったと思われる本を見つけてしまいました。

 

多分、同様の本が10冊くらいあるんじゃないかと思うんですが…

 

 

私の目的は試験勉強であって、ブループリントのベースになった本を探すことではありません(笑)。

 

冷静になろう、自分(´ω`*)。

 

 

 

ということで、そろそろ通常運転モード(勉強と問題作り)に戻りたいところなのですが、ここまできてようやく公認心理師試験ブループリントの構造と対策が見えてきた感じがするので、覚え書きを残しておきたいと思います。

 

(ただし、内容はあくまで個人的見解であり、試験結果などについて責任は負えないことを、ご了承くださいm(_ _)m)

 

 

 

公認心理師試験ブループリントの構造

 公認心理師試験ブループリントは、公認心理師法作成に関わった先生方や関係各署の専門家が作成したと思われます。

 

成立過程から、大きく、臨床心理学、基礎心理学、医学の関係者が関わったと考えられることは、先のエントリに書いた通りです。

 

厚労省はそれぞれの分野の専門家を呼んで、試験に盛り込む内容を挙げてもらったと考えられるのですが、既に発見した、ブループリント準拠と思われる2冊の本を合わせて考えると、ただ“挙げてもらった”だけではないでしょう。

 

恐らく、ブループリントを作成するに当たって“適当な本を推薦してもらった”んだと思います。

(その内の2冊が先のエントリで挙げた本だったと思われます)

 

 

ただし、何度も書いているように、

どの先生が、どの本を推薦したのか、なーんてことは厚労省は絶対、公表しません。

 

利益誘導や、試験問題漏洩につながりますからね。

(そういや、司法試験の問題を漏洩して捕まった大学の先生いたよなー(´ω`*))

 

 

 

しかし、 図書館で資料にあたっていくうちに、ブループリントには一定の構造があり、それに沿って行けば、ブループリントに書かれている項目が載っている参考書にいきつきやすい、ことに気が付きました。

 

 

 

それは、心身医学の参考書を探していたときのこと。

 

「あっ、そうか。心身医学は“健康心理学”っていう学際的分野にまるっと収まってるんだ!」

ということに、私はようやく気付きました。

 

さらに、何気に学校心理士の入門書を開くと、現任者講習で何度も出てきた“チーム学校”という文字が…。

 

「あっ、そうか。教育分野には“学校心理士”という独自の資格があるんだった!」

ということに、さらに気が付きました。

 

 

つまり、

 

闇雲にブループリントの項目を調べるのは非効率。

ちゃんと、それぞれの分野のまとめ方の特徴や専門資格独自の考え方を押さえて、しかるべき参考書にあたる必要がある。

 

ということなんだと思います。

 

(この気づきの遅さが、ダメダメ心理士日本代表らしいところです(*´▽`*))

 

 

 

多分、構造的には次のような感じでしょう。

 

1.公認心理師法と公認心理師の仕事、倫理など

2.基礎心理学

3.臨床心理学(臨床心理士

4.精神医学

5.心身医学(健康心理学)

6.教育心理学(学校心理士)

7.産業心理学産業カウンセラー

8.犯罪心理学

9.福祉心理学

10.発達心理学(発達心理士)

11.関係法令

 

 

他にも潜んでいるものがありそうですが、今のところ思いつくのはこんなところです。

 

 

 

公認心理師試験ブループリントの対策

さて、これを前提にこの先どうするか。

 

先に挙げた2冊の本からすると、とりあえず、それぞれの分野の“概論書”を当たればいいと思っています。

 

心理学の基礎四訂版』(培風館)も『保健医療・福祉領域で働く心理職のための法律と倫理 (保健と健康の心理学標準テキスト)』(ナカニシヤ出版)も内容はそんなに深くありません。

どちらかと言えば、大学で勉強する時の入門書に近いと思います。

 

ですので、他の分野を当たるときも、深く掘り下げた本ではなく、入門書や概論書を当たるので十分なんじゃないか、と思っています。

 

 

ただし、ここで注意しなければならないのは、先に書いたように、

 

その分野の資格やまとめ方、みたいなものを頭に入れておかなければならない、ということです。

 

 

ここでもう一度思い出してみてください。

 

公認心理師は民間の心理士資格を包括する性格を持っています。

ブループリント作成時には、臨床心理士基礎心理学者、医療関係者だけでなく、学校心理士、産業カウンセラー、発達心理士といった資格を持っている人も関わったんじゃないでしょうか。

 

でないと、不公平ですよね。

 

きっと、犯罪心理学の分野では、保護観察所家庭裁判所などの公務員心理士も意見を述べたことでしょう。

(犯罪心理士、っていう資格はないですから)

 

 

要するに、その分野独自のまとめ方をした概論書にあたり、その分野に独自の資格があったら、その入門書を当たった方が、効率的なんじゃないか、と思うのです。

 

(心身医学が“健康心理学”という学際分野を持っていることを知らなければ、健康心理学の本に行き当たれませんでした)

 

まあ、そういった感じでやっていけば、もう少し効率的にブループリントを攻略できるんじゃないかと思っていたのでした。

 

 

 

最後に、おまけですが。

 

図書館でこんな本を見つけました。

 


よくわかる健康心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

 

 心身医学の内、生活習慣病、タイプAの性格、サクセスフル・エイジング、ポジティブ心理学などは健康心理学の本に載っています。 

 

しかし、図書館でさらっと見たところ、若干『保健と健康の心理学』(ナカニシヤ出版)は深い感じがしました。

 

そのへん、この本はさくっとわかりやすく説明されており、ブループリントの項目もかなりカバーしていると思われました。

気になる方は図書館や書店で確認してみてください。

初学者におススメの本です。

 

(“よくわかる”シリーズはよくわかる刑事政策 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)も犯罪・司法分野の項目をわかりやすくカバーしているのでおススメです)

 

 

みなさんの勉強のお役に立てれば、何よりです。

では、明日から通常モードに戻りますねー(´ω`*)。

 

相変わらず、くだらないこと言ってるわー、自分(笑)。