緩和ケア 2
緩和ケアについて『精神科専門医のためのプラクティカル精神医学(中山書店)』に詳しく書かれていたので問題形式でまとめます。
(2009年出版の本なので、若干情報が古いかもしれません)
問題
問題97 次のA~Eに入るものを選びましょう。
問題WHOの緩和ケアの定義
「生命を脅かす疾患に直面した患者・(A)のQuality of Lifeを(B)すること。(C)から終末期そして(D)の時期に至るまで、痛みなどの症状緩和やスピリチュアル・(E)的サポートにより達成される」
1.診断
2.手術
3.喪
4.支援
5.改善
6.家族
7.共感
8.心理社会
問題98 次のA~Dに入るもの選びましょう。
わが国の(A)(2007)は新しい定義を採用し、(中略)、癌の診断に始まり、初期治療、(B)、(C)、終末期まで切れ目なく緩和ケア((D)ケアを含む)がすべての患者・家族に提供されることが目標となった。
1.がん対策基本法
2.遺族
3.自殺対策基本法
4.治療中止
5.再発
6.心理
7.標準治療
解答
問題97 解答
(A)ー6.家族
(B)-5.改善
(C)-1.診断
(D)ー3.喪
(E)ー8.心理社会
問題98 解答
(A)ー1.がん対策基本法
(B)-5.再発
(C)-4.治療中止
(D)ー2.遺族
(出典:精神科専門医のためのプラクティカル精神医学 中山書店・p588)
いかがでしたでしょうか。
こうしてみると、がん患者への心理支援は診断から、患者様の最期のときだけではなく、その後に残されたご家族まで、幅広く長期に渡って行われることになっていることがわかります。“切れ目なく”といところも重要なところです。
また、先日Twitterの問題にも出したように、がん性疼痛に用いられるオピオイドによるせん妄などの薬剤性精神障害や術後せん妄などが起こる可能性もあり、これらの知識も関連していると思われます。
どの問題がどのように結びついているか、まとめておくといいかもしれません。